これからのエコハウス
2011年11月12日「日本の住宅はいくつもの課題をかかえていて、それは「貧しい」という言葉に集約できるんだろう」
そんな記事を目にして、何?何?と気になりました。
そこには、新築住宅の広さや性能は向上したものの、温熱環境・省エネ性能は、
欧米と比べると十分とは言えない。
インテリアやエクステリアを楽しむ文化も未熟ですし、金銭的ゆとりもないと・・・
うんうん、確かにそうですね。
文化の違う生活スタイルを戦後急成長のなかで、ここまで他国から吸収したものの
現在のように経済が停滞するなか、所得も伸び悩めば、住まいにかける予算も減る。
これに価値観の変化も重なって、戸建需要は減る傾向にあるわけなんですね。
政府が依然に打ち出した、量から質への転換を図る「住生活基本法」、
長持ちするいい家を長く使うことを促す「長期優良住宅法」ですが、実効性と普及性に乏しく、
成果を上げているとは言えない。
質のいい家を長く使うことはもちろんですが、住宅市場の活性化と、住宅を財産、貯金箱と考え、
売買をしやすくすることが必要だという意見は、大いに納得できます。
質のいい住宅さえ作っておけば、いざという時に付加価値が付く。
広い自宅を持て余す高齢者が若いファミリー層に、売ったり貸したりすることが盛んになれば、
全体として、既存住宅の質が高まっていく。
これからは、そういう時代ですよね。
欧米では、自分たちのライフスタイルに合わせて、住み替えていくという考え方が主流でしょ?
私も、そういう考え方があってもいいと思います。
技拓のお施主様も、ライフスタイルや年齢に合わせて、2軒目を建てられる方が
多くはないですが、実際にいらっしゃいます。
その時に、技拓の家として評価され、売却価格にも満足されているとか。
日本も住まいへの考え方が、変わる時期に来ているんだと思います。
当たり前と思ってやってきた私たちの家づくりに対する考え方。
最近、多くの共感する記事を目にするたびに、これからもいい家を作っていこうと、
身の引き締まる思いです。
次回は、スマート化とパッシブデザインについて、また記事を見つけたので
触れてみたいと思います。
お楽しみに♪